こんにちわ。コッジです。

・投資を始める前に失敗談を知っておきたい
・少額投資でも失敗する人はいるの?どんな失敗するのか知っておきたい
SBIネオモバイルで日本株へ少額投資をしています。
投資を始めて1年5ヵ月ですが、それまでは投資の経験も知識も0の状態でした。
2022年9月時点では、ありがたいことに含み益が出ている状態ですが、失敗したことがあります。
結論から言うと、タイトルにもある通り、自分の考えを持って投資をすることができていませんでした。
この記事では僕の株式投資の失敗談と、失敗から何を学んだのか書いていきます。
この記事の内容
- 少額投資で失敗した経験談
- 失敗して学んだこと
※この記事では具体的な銘柄を記載しますが、その企業を非難したり購入を推奨するものではありません。あくまで僕の考えの為、購入、売却をする際にはご自身で検討・判断し行ってください。
それではお付き合いよろしくお願いいたしますm(_ _)m
少額投資での失敗談

僕が失敗したと思ったのは、ピジョン株の購入~売却です。
2021年10月くらいに購入し、2022年8月に売却しましたが、その期間についてまずは説明します。
株の購入~売却までの流れ
チャートで初購入から売却までを表してみます。

- 初購入時の株価は2,600円
- 売却までに25株購入し、平均取得価格は1,977円
- 2022年8月に1,932円で売却(損益:ー1,125円)
- 受け取った配当金は848円
上の図では2020年7月くらいからのチャートになりますが、2018年には6,000円を超える株価をつけていましたが、そこをピークに株価は下落傾向にあります。
僕が購入した時に株価は2,600円を付けたところでしたが、1か月前には3,000円以上あり、そこから一気に下落してきたタイミングで買いだ!と思って購入しました。
初購入以降、2022年6月17日に1,622円で底値となるまで下がり続けていました。
そこに至るまで、ナンピンを続け、2022年8月に売却するまでに25株購入を購入しました。
購入した理由と売却した理由
僕が当時購入した理由としては以下のように考えていたからです。
- 子育て用品の老舗企業であり、景気に左右されず安定していると思っていた。
- アプリのYahoo!ファイナンスで見た、業績(売上、利益)を見て赤字が無く安定していると思った。
- 株価が下落し、配当利回りが高まっていたことで、買い時だと考えた。
当時の考えですが、ある程度株について勉強した今考えると、1の考えは正しかったと思っています。
2と3に関しては問題というよりは、知識不足・情報収集不足であり、飛びついてしまったと思います。
2と3についてどんな知識と情報を得るべきだったか解説します。
2.アプリのYahoo!ファイナンスで見た、業績(売上、利益)を見て赤字が無く安定していると思った。ことについて
まずは僕がYahoo!ファイナンスで見た情報を紹介します。

これを見る限り、売上、営業利益は安定して、赤字も無く業績は安定している。
配当も毎年増配しているから大丈夫だろうというパッと見の情報で投資をしてしまいました。
株価が下落し、配当利回りが高まっていたことで、買い時だと考えた。
上で書いた購入~売却までのチャートでも書きましたが、購入した時の価格は2,600円でしたが、その数か月前までは3,000円以上ありました。
また配当利回りも株価が下落して高まっていたことから買い時だと判断して購入しました。
人気があり、PBRが高まっている株は配当利回りが低いです。
また業績も安定しているとなれば、買い時はなかなか訪れません。
そんなことを考えたため、飛びついてしまいました。
結果どうなったか
株価が短期間で下落している株を、対して調べることもなく配当利回りが高まっており安定していると簡単に考えて投資を行った結果以下のようになりました。
これが失敗した内容の全てになります。
- 初購入後もダラダラ株価は下がる
- 今まで購入した株は、購入後しばらくすると上昇していたのに、なぜ下がり続けるのか
わからず、段々不安感が増してきた - 業績・財務情報について詳しく調べたら、今後も配当金をもらい続けられるか不安になった
- 株を保有し続けることがストレスになり、耐えられず売却してしまった
- 売却後、株価は上昇し2,000円台に回復
悪循環、負の連鎖、いろいろ呼び方はあると思いますが、「企業について調べ自分の考えを持って株価が下がり続けても喜んで買い増し・保有し続けらえるかどうか」よく考え投資することができませんでした。
失敗して学んだこと

ダラダラ失敗談を書いてきましたが、学んだこと以下2つになります。
- 過去の業績・財務・利回りを確認し、自分の考えを持つこと
- 株価が下がっても喜んで買い増し・保有し続けられそうか考えること
それでは順番に解説していきます。
過去の業績・財務・利回りを確認し、自分の考えを持つこと
僕が失敗した時は、売上と利益しか確認していませんでした。
それに加え、以下内容を最低限確認する必要があると思っています。
- PER
- PBR
- EPS
- ROE
- 配当性向(株主還元方針)
これは、僕が株の運用実績記事で「今月購入した株」でも紹介している時に書いている株の基本情報です。
実際にピジョンを例に各指標を見てみます。
PERとPBR
まずはPERとPBRからの過去3年間の推移から割安性かどうか考えます。


3年分の推移から、PERは2020年5月付近では60倍程度に推移していましたが、その後下落し底値を付けた2022年6月には20倍程度に下がっています。
株価はEPS×PERで決まるので、株価が下がっているのでPERが下がるのは当然ですね。
(株価は業績で決まります。業績が良ければEPSが高まる→皆が株を購入しPERが高まる)
PBRに関しても下落傾向にあり、2021年5月以降は8倍を下回り今は3倍程度に位置しており、投資家たちの企業への成長する期待が下がってきている傾向だと考えます。
配当性向、EPS、ROE
次に配当性向、EPS、ROEの推移です。

順番が違いますが、ROEからコメントしてきます。
ROEは稼ぐ力のことで、数値が高ければ稼ぐ力が高いことを表す指標です。
これを見ると、2015年には20%を超えており、2019年までは維持できていましたが、その後下落にあり、2022年12月予想ではデータが見れた13年間の中で最も低い10%程度まで下がる見込みです。
配当目的の僕が最も見るべきなのはEPSと配当性向です。
配当金は企業が稼いだ利益から出されます。
そもそも稼いだ利益が少なく、配当を出そうとすれば企業が持つ貯金を切り崩すことになります。
(業績が悪化すれば、減配や無配へ転落などがあり得ます。)
ピジョンのEPSは2019年の118円をピークに年々下がっており、2022年予想は71円です。
それに対し、配当性向はついに100%を超えてしまっています。
2019年から70%を超える水準だったため、だいぶ無理をしている状態です。
これでは、僕の投資目的である配当金を貰い続けるという方針に合わないと言えます。
ピジョン株についての補足
ピジョン株について僕個人の考えで補足をします。
ピジョンについては、僕の考え(配当金を長期的にもらい続ける)が至らず、保有することに対して不安となり、売却してしまいましたが、企業としてはとても優秀です。
財務を見てみると、自己資本比率が高く80%を超えており、無借金経営をしている超財務優良企業です。
中国事業悪化、日本国内での出生率の低下及び少子化が深刻な状況であることにより業績の伸び悩みが懸念されます。
今後、中国事業の回復や他国での需要が増えるのであれば業績の回復や成長が期待できると思います。
株価が下がっても喜んで買い増し・保有し続けられそうか考えること
これに関しては精神論になりますが、株価が下がっても買い増し・保有し続けられる企業へ投資することが大事だと痛感しました。
特に高配当株投資は、長期的に株を保有して配当金を貰い続けることにあります。
配当金は、保有株数に応じてもらえる配当金も増えていきます。
短期的に株価の上昇・下落で一喜一憂せず淡々と積み上げていけるかどうかが重要だと思っています。
そのためには、株価が下落した場合に喜んで買うことができるかどうかよく考え、保有する株を選んでいくことで、将来的にリターンを得られると考えています。

いろいろな株を購入して、試し買い的な感じにもなっていますが、今後もポートフォリオを整理しつつ、試行錯誤し自分が納得できるポートフォリオを作っていきたいですね。
失敗談まとめ
以上が僕の失敗談とそこから学んだことを紹介してきました。
簡潔にまとめると以下になります。
- 自分の考えが持っていなかった
- 投資する企業についての情報取得が不十分だった
- 過去の業績・財務・利回りを確認し、自分の考えを持つこと
- 株価が下がっても喜んで買い増し・保有し続けられそうか考えること
長々と書いてしまい、読みづらくなってしまいましたが、投資初心者の人、これから始めようと考えている人の参考になれば幸いです。
投資を始めて1年立った2022年3月から毎月運用実績を紹介しています。
興味がある方はご覧ください。
これから高配当株投資を始めようと考えている人へのオススメ本
毎月の運用実績でも紹介していますが、これから高配当株投資を始めようと思っている方はこちらの本がオススメです。
これ1冊で必要な知識、投資に対する考え方、企業の選び方がわかりやすく網羅されていますので、是非読んでみてください。(3時間くらいで読破できます。)
大事なところは、すでに赤線が引かれているので、読み返すときには重要なところが一目でわかります。
僕自身も株を始める前、始めた直後などにこの本と出合えていれば今回の失敗も未然に防げたかもと思っています。

本当に読みやすく、投資において重要な指標や、長期的に株式投資を行ってきた著書の方の考えがわかりやすく書かれていて、めちゃくちゃ参考になります。
本屋で見かけたら、是非手に取って読んで見てみてくださいね!
それでは!
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